表情・視線
目次
☆マスクを外したときに大事なのは
マスクを外したときに大事なのは、顔よりも表情です。
表情筋を鍛えて、いい表情で話しましょう。
気持ちがあっても、表情はとぼしい
知らないうちに、表情が暗くなっていませんか。
3年のマスク生活で表情筋がおとろえていると、いい表情はできません。
いくら気持ちがあっても、表情はとぼしいのです。
☆表情は、話すときも聞くときも大切
表情豊かな話し方は、話に引きこまれます。
表情豊かな聞き方は、話しやすいです。
表情は、話すときも聞くときも大切です。
☆年を重ねるほど、まじめな顔は怖く
年を重ねるほど、口角が下がり、まじめな顔は怖く見えます。
不機嫌ではないのに、意識をしないと、顔は不機嫌に見えるのです。
顔の筋肉は、思うほど動いていない
口角を上げるといっても、顔の筋肉は思うほど動いていません。
自分では笑顔のつもりでも、他人から見ると笑顔に見えないことがあります。
口角を上げるのは、自分で思う倍くらいが目安になるでしょう。
☆1年たつと、いい顔になる
鏡を見ながら、口角を上げる練習をする。
素敵に見える表情を、筋肉に覚えさせるのです。
1年練習していると、いい顔になります。
そして、声もよくなります。
☆口角を上げると、こんな いいことが!
◦声の通りのいい、明るい、感じのいい声になる。 |
◦表情がよくなり、いい顔になる。 |
◦かつぜつがよくなる。 |
◦あがりにくくなる。 |
◦脳が活性化する。 |
口角は、なかなか難しい
口角を上げると、いいことがたくさんあります。
ただ、口角を上げながら話すのは、なかなか難しいです。
すぐにできる人は、あまりいません。
録音や録画でチェックしながら、練習しましょう。
☆どんな表情で、話していますか?
表情がよくなると、声もよくなる
表情がよくなると、声も、感じのいい声になります。
つまり、表情と声が、同時によくなるから、その人の印象がまったく変わるのです。
表情をビデオで、チェックしよう
自分の表情は、自分で見ることができません。
それで、教室ではビデオに録画して、話し方や表情のチェックをしています。
前の録画と比較すると、上達もわかります。(ビデオは、ご希望の方のみ)
顔は遺伝だが、表情は遺伝ではない
「気持ち」 が表情に出るのですが、表情筋がおとろえていると、①のように表情がとぼしくなります。
まず、②と③の表情をつくれるようにしましょう。
顔は遺伝ですが、表情は遺伝ではありません。
表情は努力次第です。
☆口角を上げるトレーニング方法
口角が少し上がるだけで、顔の印象がよくなります。
同時に、声の印象もよくなるのです。
そこで、口角を上げるトレーニング方法です。
方法 ① 「うい、うい、うい ・・・」
「う」は、ぎゅっと口をすぼめる。
「い」は、口角を思いっきり引き上げる。
くり返し言うと、表情筋が鍛えられます。
方法 ② 「ラッキー、ハッピー、ウイスキー ・・・」
母音「い」で終わる言葉をくり返しましょう。
口角が上がり、口角を上げて話す感覚もわかります。
☆スピーチの前に、笑顔になろう
笑顔になると、話し方がイキイキする
合唱では、指揮者が面白いことを言うと、合唱団のみんなが笑います。
すると、口角が上がって、歌がイキイキするのです。
スピーチも本番前に、笑顔になると、話し方がイキイキします。
◦本番前に、誰かと楽しい話をして、笑顔になろう。
◦本番前に、面白いことを考えて、笑顔になろう。
☆目と口を笑顔にすると、自然な笑顔に
目で笑顔をつくるよりも、口で笑顔をつくるほうが、簡単です。
口が笑っていても、目が笑っていないというのをよく聞きます。
目のほうが、むずかしいのです。
目を笑顔にするには、「下まぶたを上げて、目を細める」がポイントです。
下まぶたを上げると、眼輪筋が鍛えられて、上がりやすくなります。
目の下のたるみも引き締めます。
目と口を笑顔にすると、自然な笑顔になります。
☆会話で、相手の目を見るのが苦手な人は
会話で、相手の目を見て話すことが、苦手な人は多いです。
相手の目のまわりをぼんやり見る
相手の目を見るのが苦手な人は、相手の目のまわりをぼんやり見ましょう。
目と目の間を「ふわっ」と見るのです。
これは、一つの絵を眺める感じです。
これで、相手の目を見るときの緊張が少なくなり、柔らかな視線を送ることができます。
そして、目のまわりをぼんやり見て、ここというところでは、黒目を見るのです。
☆適当に視線を外して、うまく強弱を
人と話すときは、「相手の目を見て話す」がマナーです。
しかし、じっと目を見続けると、相手に圧迫感を与えます。
自分も緊張することがあります。
そこで、適当に視線を外して、うまく強弱をつけましょう。
視線の外し方
視線を外すとき、次のような印象を与えることがあるので、注意が必要です。
横に外す | 他に意識がいっている。拒否している。 |
上に外す | 困ったな。バカにしている。 |
下に外す | 自然な視線の外し方。斜め下でもいい。 |
☆ここぞというときは、相手の目を見よう
ふだんのおしゃべりなら、それほどアイコンタクトを気にしなくてもいいです。
しかし、説得する場面など、ここぞというときは、しっかりと目を合わせましょう。
信頼できる人かどうかの大きな判断材料になるのが、アイコンタクトです。
○自分の考えを伝えたいとき
○忘れてほしくないとき
○相手が、こちらの目を見ようとしているとき
こんなとき、しっかり相手の目を見ましょう。
力強いアイコンタクトは、相手に信頼感を与えることができます。
目を見るのが苦手なら
目を見るのが苦手なら、相手のまつげを見ましょう。
まつげを見ても、力強い視線になります。
ほかに、まばたきを見る方法もあります。
まばたきのほうは、視野を広げるとやさしい視線になります。
☆相手に視線をまっすぐに送る
(会話)
相手に誠意をあらわすときは、相手に正対して、視線をまっすぐに送ること。
✕ 首だけ向ける
✕ 上目使い、見下ろす、横目など、目だけ向ける
(スピーチ)
聞き手の一人ひとりと目を合わせるだけでなく、体ごとその人に向きましょう。
すると、その人は、自分に話していると思います。
聞き手の一人に正対すると、インパクトがまったく違うのです。
☆スピーチでの視線の配り方は?
ワンセンテンス・ワンパーソン
スピーチで、視線の配り方がわからなければ、「ワンセンテンス・ワンパーソン」から始めてください。
一人を見て一つの文を話し、別の人を見て次の文を話します。
これが、基本になる「ワンセンテンス・ワンパーソン」です。
慣れてきたら、変化をつけよう
基本は大事ですが、ずっとこれでは、機械のようになって不自然です。
慣れてきたら、適当に変化をつけましょう。
1人の聞き手を見る時間 ⇒ 3~5秒が目安
短すぎると、語りかけている感じがしません。
長すぎると、お互いがつらくなります。
☆スピーチで、アイコンタクトの練習を
スピーチで、アイコンタクトの練習をしましょう。
①聞き手を見て話す 「1つの文を1人見て話す」から始めます。 慣れてきたら、句読点を目安に、視線を変えます。 |
②聞き手の反応を見る 聞き手を見るだけでなく、反応も見て、スピーチしましょう。 反応を見ると、そこに、いい「間」もできます。 |
③聞き手に目でも伝える 「わかりますか?」「どう思いますか?」などを、目でも伝えます。 この練習をすると、目でも話すことがうまくなります。 目でもコミュニケーションできるようになります。 |
☆スピーチやプレゼンで視線を外すところ
スピーチやプレゼンは、聞き手の一人ひとりと目を合わせることが大事です。
しかし、ずっと一人ひとりと目を合わせるわけではありません。
視線を外すところもあるのです。
しっかり視線を合わせるところ
◦大事な部分
◦センテンスの最初と最後
とくに、センテンスの終わり「。」のところで見るのが大事です。
そこで、「内容を理解しているか」の聞き手の反応を見ます。
視線を外すところ
◦「頭の中の映像を見るとき」や「資料を見るとき」「考えをまとめるとき」