話し方Web講座 ⑥表情

表情・視線

☆マスクを外したときに大事なのは

マスクを外したときに大事なのは、顔よりも表情です。
表情筋を鍛えて、いい表情で話しましょう。

気持ちがあっても、表情はとぼしい

知らないうちに、表情が暗くなっていませんか。
3年のマスク生活で表情筋がおとろえていると、いい表情はできません。
いくら気持ちがあっても、表情はとぼしいのです。

☆表情は、話すときも聞くときも大切

☆年を重ねるほど、まじめな顔は怖く

年を重ねるほど、口角が下がり、まじめな顔は怖く見えます。
不機嫌ではないのに、意識をしないと、顔は不機嫌に見えるのです。

顔の筋肉は、思うほど動いていない

口角を上げるといっても、顔の筋肉は思うほど動いていません。
自分では笑顔のつもりでも、他人から見ると笑顔に見えないことがあります。
口角を上げるのは、自分で思う倍くらいが目安になるでしょう。

☆1年たつと、いい顔になる

☆口角を上げると、こんな いいことが!

◦声の通りのいい、明るい、感じのいい声になる。
◦表情がよくなり、いい顔になる。
◦かつぜつがよくなる。
◦あがりにくくなる。
◦脳が活性化する。

口角は、なかなか難しい

口角を上げると、いいことがたくさんあります。
ただ、口角を上げながら話すのは、なかなか難しいです。
すぐにできる人は、あまりいません。
録音や録画でチェックしながら、練習しましょう。

☆どんな表情で、話していますか?

① 無表情
② まじめな表情
③ 感じのいい表情

表情がよくなると、声もよくなる

表情がよくなると、声も、感じのいい声になります。
つまり、表情と声が、同時によくなるから、その人の印象がまったく変わるのです。

表情をビデオで、チェックしよう

自分の表情は、自分で見ることができません。
それで、教室ではビデオに録画して、話し方や表情のチェックをしています。

前の録画と比較すると、上達もわかります。(ビデオは、ご希望の方のみ)

顔は遺伝だが、表情は遺伝ではない

「気持ち」 が表情に出るのですが、表情筋がおとろえていると、①のように表情がとぼしくなります。
まず、②と③の表情をつくれるようにしましょう。
顔は遺伝ですが、表情は遺伝ではありません。
表情は努力次第です。

☆口角を上げるトレーニング方法

口角が少し上がるだけで、顔の印象がよくなります。
同時に、声の印象もよくなるのです。
そこで、口角を上げるトレーニング方法です。

方法 ① 「うい、うい、うい ・・・」
「う」は、ぎゅっと口をすぼめる。
「い」は、口角を思いっきり引き上げる。
くり返し言うと、表情筋が鍛えられます。

方法 ② 「ラッキー、ハッピー、ウイスキー ・・・」
母音「い」で終わる言葉をくり返しましょう。
口角が上がり、口角を上げて話す感覚もわかります。

☆スピーチの前に、笑顔になろう

笑顔になると、話し方がイキイキする

合唱では、指揮者が面白いことを言うと、合唱団のみんなが笑います。
すると、口角が上がって、歌がイキイキするのです。
スピーチも本番前に、笑顔になると、話し方がイキイキします。

◦本番前に、誰かと楽しい話をして、笑顔になろう。
◦本番前に、面白いことを考えて、笑顔になろう。

☆目と口を笑顔にすると、自然な笑顔に

目で笑顔をつくるよりも、口で笑顔をつくるほうが、簡単です。
口が笑っていても、目が笑っていないというのをよく聞きます。
目のほうが、むずかしいのです。

目を笑顔にするには、「下まぶたを上げて、目を細める」がポイントです。
下まぶたを上げると、眼輪筋が鍛えられて、上がりやすくなります。
目の下のたるみも引き締めます。

目と口を笑顔にすると、自然な笑顔になります。

☆会話で、相手の目を見るのが苦手な人は

会話で、相手の目を見て話すことが、苦手な人は多いです。

相手の目のまわりをぼんやり見る

相手の目を見るのが苦手な人は、相手の目のまわりをぼんやり見ましょう。
目と目の間を「ふわっ」と見るのです。
これは、一つの絵を眺める感じです。

これで、相手の目を見るときの緊張が少なくなり、柔らかな視線を送ることができます。
そして、目のまわりをぼんやり見て、ここというところでは、黒目を見るのです。

☆適当に視線を外して、うまく強弱を

人と話すときは、「相手の目を見て話す」がマナーです。

しかし、じっと目を見続けると、相手に圧迫感を与えます。
自分も緊張することがあります。
そこで、適当に視線を外して、うまく強弱をつけましょう。

視線の外し方

視線を外すとき、次のような印象を与えることがあるので、注意が必要です。

横に外す他に意識がいっている。拒否している。
上に外す困ったな。バカにしている。
下に外す自然な視線の外し方。斜め下でもいい。

☆ここぞというときは、相手の目を見よう

ふだんのおしゃべりなら、それほどアイコンタクトを気にしなくてもいいです。
しかし、説得する場面など、ここぞというときは、しっかりと目を合わせましょう。
信頼できる人かどうかの大きな判断材料になるのが、アイコンタクトです。

○自分の考えを伝えたいとき
○忘れてほしくないとき
○相手が、こちらの目を見ようとしているとき

こんなとき、しっかり相手の目を見ましょう。
力強いアイコンタクトは、相手に信頼感を与えることができます。

目を見るのが苦手なら

目を見るのが苦手なら、相手のまつげを見ましょう。
まつげを見ても、力強い視線になります。

ほかに、まばたきを見る方法もあります。
まばたきのほうは、視野を広げるとやさしい視線になります。

しっかり相手の目を見て話している女性

☆相手に視線をまっすぐに送る

(会話)
相手に誠意をあらわすときは、相手に正対して、視線をまっすぐに送ること。

✕ 首だけ向ける
✕ 上目使い、見下ろす、横目など、目だけ向ける

(スピーチ)
聞き手の一人ひとりと目を合わせるだけでなく、体ごとその人に向きましょう。
すると、その人は、自分に話していると思います。
聞き手の一人に正対すると、インパクトがまったく違うのです。

☆スピーチでの視線の配り方は?

ワンセンテンス・ワンパーソン

スピーチで、視線の配り方がわからなければ、「ワンセンテンス・ワンパーソン」から始めてください。
一人を見て一つの文を話し、別の人を見て次の文を話します。
これが、基本になる「ワンセンテンス・ワンパーソン」です。

慣れてきたら、変化をつけよう

基本は大事ですが、ずっとこれでは、機械のようになって不自然です。
慣れてきたら、適当に変化をつけましょう。

1人の聞き手を見る時間 ⇒ 3~5秒が目安

短すぎると、語りかけている感じがしません。
長すぎると、お互いがつらくなります。

☆スピーチで、アイコンタクトの練習を

スピーチで、アイコンタクトの練習をしましょう。

①聞き手を見て話す
 「1つの文を1人見て話す」から始めます。
 慣れてきたら、句読点を目安に、視線を変えます。
②聞き手の反応を見る
 聞き手を見るだけでなく、反応も見て、スピーチしましょう。
 反応を見ると、そこに、いい「間」もできます。
③聞き手に目でも伝える
 「わかりますか?」「どう思いますか?」などを、目でも伝えます。
 この練習をすると、目でも話すことがうまくなります。
 目でもコミュニケーションできるようになります。

☆スピーチやプレゼンで視線を外すところ

スピーチやプレゼンは、聞き手の一人ひとりと目を合わせることが大事です。
しかし、ずっと一人ひとりと目を合わせるわけではありません。
視線を外すところもあるのです。

しっかり視線を合わせるところ

◦大事な部分
◦センテンスの最初と最後
 とくに、センテンスの終わり「。」のところで見るのが大事です。
 そこで、「内容を理解しているか」の聞き手の反応を見ます。

視線を外すところ

◦「頭の中の映像を見るとき」や「資料を見るとき」「考えをまとめるとき」


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