話し方ワンポイント ②

初心者向け

☆緊張とうまく つき合えるようになる

誰でも、スピーチは多かれ少なかれ緊張します。
緊張に慣れていない人は、少しの緊張でも過剰に反応することがあるのです。
場数を踏むと、緊張に慣れて、緊張とうまく つき合えるようになります。

場数がすべてではありませんが、人前で話す機会を多く持つこと。
人数の少ないところから始めて、慣れていきましょう。

☆頭で理解しただけで、できる?

話す技術は、頭で理解するだけでなく、身体に覚え込ませること。
頭でわかっても、体はすぐにはできません。
体が覚えるまで、反復練習です。
頭で理解しただけで、できたつもりになってはいけません。

☆教室は、失敗ができる場

教室は、失敗ができる場です。
ここでの失敗は、恥ずかしいことではありません。
それは、失敗ではないのです。
なぜなら、うまくできるよりも、失敗するほうが学ぶことが多いからです。
失敗しながら、上達していきましょう。

失敗をばねにする人が成功します。
本当の失敗とは、あきらめてしまうことです。

スピーチに自信がない人は

スピーチに自信がない人は、最初のうちは、原稿を覚えて話してもいいです。
もし、スピーチの途中で真っ白になったら、思い出すまで、粘ってみましょう。

☆原稿の丸暗記のダメな点

○原稿に書くと、書きことばになる。
○丸暗記すると、途中で忘れたとき、真っ白になる。
○頭の中の原稿を読むので、読み調子や一本調子になる。

スピーチは、最初は丸暗記でもいいですが、いつまでも丸暗記を続けていると、話し方は上達しません。
一字一句そのまま話すのは、少しずつやめていきましょう。

☆スピーチは、最初は苦しくても ・・・

ランニングの初心者は、走り始めが苦しいです。
「苦しい」「つらい」「やっぱり無理」のくり返しです。
そこを頑張って続けると、ラクになります。

苦しそうに走る男性
気持ちよく走る男性

スピーチ(人前での話)も、ランニングと同じです。
最初の苦しいところを乗り越えると、ラクになります。
苦しいのは、いつまでも続きません。
最初の段階で やめると、できないままです。

☆話す内容よりも、話し方を優先しよう

最初のうちは、話す内容よりも、話し方を優先しましょう。

①よく知っていることのみを話す。
 新たに覚えることが多い話は、それを話すだけで、一杯一杯になります。
 話し方まで、気が回りません。
②ためになる話でなくていい。
 ためになる話をしようと思うと、話の材料に困ります。
③同じ話でもいい。
 同じ話をすると、テンションが下がる人がいます。
 前よりも、少しでもうまく話すのです。

☆人前で声が震えるのは、息が弱いから

簡単に言うと、息を声に変えています。
人前で声が震えるのは、息が震えるからです。
息が弱いのです。
息がしっかり出せたら、気持ちが震えていても、声は震えません。

腹式呼吸で、息を長く吐く練習をしてください。
このとき、息を全部吐き切ることが大切です。
息がしっかり出るようになると、声は震えなくなります。

☆スピーチの最初と最後を決めておく

話す内容を決めておけば、緊張を少なくすることができます。
そして、初心者は「この言葉で始める」「この言葉で終わる」も決めておきましょう。

「切り出し」を決めていないと、テンションの低い始まりになります。
「結び」を決めていないと、終わりがダラダラします。
最初と最後の言葉を決めておくと、スピーチがラクになるのです。

聞き手を引きつける切り出しの言葉を思いつくようになると、スピーチが楽しくなってきます。

☆少し頑張れば できることを積み重ねる

今できないことばかり考えたり、やろうとする人がいます。
頑張ってもできないことは、できないのです。

少し頑張れば、できそうなことをする。
できることを一段ずつ上がっていけば、目標に近づけます。

サミュエル・ジョンソンの言葉
英国の文学者(1709~1784)で、シェイクスピアの研究でも知られる。
「大偉業を成し遂げさせるものは体力ではない、耐久力である。
元気いっぱいに1日3時間歩けば、7年後には地球を一周できるほどである」

☆イヤイヤでは、脳の働きが悪くなる

嫌いだと思うと、上達しません。
脳は、イヤなことはやりたがらないのです。
脳の働きが悪くなって、上達が遅くなります。
前向きでやると、脳が活性化し、上達が早くなります。

☆場数と 技術を身につける

泳げるようになるには、数多く水に入ることと、技術を身につけることです。

体が覚えた自信は強い

スピーチも、技術を身につけ、3人の前でもいいから、人前で話す。
これを繰り返し、成功体験を増やすと、自信がついていきます。
体が覚えた自信は強いのです。


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