ジェスチャー・動作
目次
☆ジェスチャーで、話し方がレベルアップ
ジェスチャーがうまく使えると、会話やスピーチ、プレゼンがよりレベルアップします。
ジェスチャーを使うと
○視覚的にも伝えることができる。
○熱意のある話し方ができる。
○緊張がほぐれる。
ジェスチャーは2種類ある
①視覚的に伝えるジェスチャー 「重要な点が3つ」と言って、指を3本立てる。 「マラソン大会で走る」と言って、走る格好をする。 「広い範囲から」と言いながら、両手を左右に広げる。 |
②小さな縦の動きをするジェスチャー 声に強弱、緩急、高低をつける。 間では、手が止まる。 |
2種類のジェスチャーを組み合わせることもあります。
ジェスチャーに決まった形はありません。
テレビを見て、いろいろなジェスチャーを参考にしてください。
日常会話でジェスチャーを入れて、練習しましょう。
そのうち、自然にできるようになります。
☆基本は、言葉とジェスチャーを同時に
(例 指を3本立てて「重要な点が3つあります」と言う場面)
(〇)言葉とジェスチャーが同時 |
「言葉とジェスチャーが同時」が基本です。 「重要な点が」の後、3本の指を示すと同時に「3つあります」と言うのは、インパクトがあります。 |
(〇)ジェスチャーが先で、言葉が後 |
「重要な点が」の後、3本の指を示して少し「間」をとってから、「3つあります」と言います。 ジェスチャーが先で、言葉が後は、非常に強いメッセージになります。 |
(✕)言葉が先で、ジェスチャーが後 |
「重要な点が3つあります」と言ってから、その後3本の指を示すのは、やってはいけません。 ジェスチャーを忘れて後から出すと、こうなります。 |
3本の指を示したら、約3秒止める
「重要な点が3つあります」とジェスチャーを出したら、そのまま約3秒止めます。
すぐに手を下げると、自信がなさそうに見えます。
このジェスチャーは、約3秒止めるのが基本です。
☆人前では、左右のジェスチャーは逆に
左右のジェスチャーは、話し手と聞き手では 逆になります。
「右手を上げて」のジェスチャー
「右手を上げてください」と言うときは、話し手は 左手を上げます。
「右肩上がり」のジェスチャー
「業績は、右肩上がりです」と言うときは、話し手からすると、右下から左上に ジェスチャーで線を描きます。
左手を使って、上げながら 左のほうへ動かします。
☆熱意を伝えるには、ジェスチャーを使う
ジェスチャーの効果には、「熱意が伝わる」もあります。
じっとしたままでは、熱意が伝わりません。
スティーブ・ジョブズのプレゼンから「熱意」を感じるのは、1つは大きなジェスチャーです。
☆ジェスチャーを使うと、脳の動きが・・
実験科学者は、よく次のように言います。
「実際に手を動かして実験をすると、アイディアが生まれてくる。
実験の現場を離れると、アイディアが浮かばなくなる」
脳の発達は、「手を動かす」や「話す」と密接に関係しているそうです。
手や口を動かしながら何かをするほうが、いい考えが浮かんだり、覚えやすくなったりする。
英語を覚えるのも、書いたりしゃべったりしたほうがよく覚えられる。
手や口を動かすと、脳も動くのです。
話すときも、ジェスチャーを使うほうが、脳の動きがよくなります。
☆プレゼンで、自分の身体を大きく見せる
プレゼンをするとき、自分の身体を大きく見せたほうが、堂々としたイメージになります。
身体を大きく見せるには
○ジェスチャーで、両手を広げると、大きく見える。
片手を上げるだけでも、大きく見える。
○指し棒やレーザーポインタを持つと、より大きく見える。
自分の身体を大きく見せると、自信があるように見え、聴衆に信頼されます。
☆緊張していても、堂々とした態度を
スピーチは、緊張していても、わざと自信のありそうな態度をとりましょう。
形から入ることも大事です。
堂々とした態度が、自分自身を落ち着けてくれるからです。
スピーチには、一連の動きがあります。
堂々とできるようにしましょう。
少し大股で、ゆっくり歩く。
マイクの前で、おじぎをする。
頭を上げたら、会場を見渡してから、話し出す。
この動きは、自分の部屋でも、練習できます。
くり返し練習して、身につけましょう。
☆ジェスチャーがあると、印象が変わる
子供「すみません、寝坊して遅刻しました」
①言葉だけで言う。
②手で、ポリポリ頭をかきながら言う。
②のほうが、申し訳ないという感じがします。
許してもらえる確率が上がるのです。
子供に限らず、ジェスチャーを使うと 同じことを言っても、印象が違ってきます。
☆会議中、手はどこに置く?
机を囲んで行う会議では、つねに手を机の上に出しておきましょう。
手首から先、また、ひじと手首の中間あたりを机の上にのせます。
手を机の上に出していると、積極的な印象で、やる気を感じます。
それに、堂々としているように見えます。
矢印の人は、手が隠れて、相手からは「こけし」のように見えます。
消極的で、自信がなさそうな印象です。
一般的な面接での手の置き方
一般的な面接では、手は ひざの上に置くか、手を前で組みます。
机がある面接も、ないときと同じ姿勢です。
ジェスチャーのときは、手を 机の上で 机に触れないように動かします。
机の上に手を置くのは「だらしがない」という意見と「やる気を感じる」という意見と、いろいろです。
面接では、若いうちは、ひざの上が無難です。