話し方 2
目次
☆歩きながら、話す練習をしよう
歩きながら、スピーチなど話す練習をすると、歩くリズムを感じて、話すテンポがよくなります。
そこで、歩くリズムを感じながら、話すこと。
この練習は、立ったままではできません。
6代目 桂文枝師匠の言葉
「ネタくり(話の練習のこと)するときは、歩きながら、やれよ。歩くテンポと話すテンポは、似ているからな」
歩いていると、気分がさわやかになります。
それに、いいアイデアが出てくることもあります。
歩くことで、脳が活性化しているのです。
頭の回転もよくなります。
☆もっと上手な人は、相づちを打たせる
話すのが上手な人は、聞き手の反応(相づち)を見ながら、話します。
もっと上手な人は、聞き手に相づちを打たせながら、話します。
視線や表情を使って、相づちを打たせるようにするのです。
会話でもスピーチでも、相づちを打たせるのが上手です。
☆上手になるには、映像を見ながら話す
頭の中で映像を描き、その映像を見ながら、話す。
ただ話すのではなく、場面が浮かぶように話す。
話し上手になるポイントは、頭の中に映像をつくること。
映像をつくれば、話しやすく、また、伝わりやすくなります。
(例) 映画「ローマの休日」の感想
上手に表現できない人
「おもしろかった」
「よかった」
「泣けた」
上手な人は、頭の中に印象的な場面を浮かべて話す
「王女のオードリー・ヘップバーンが美容院で髪をバッサリ切った。
鏡で見ながら、私、かわいいじゃないという表情がたまらなくいいんですね。
この映画の彼女は、本当にかわいいです」
「ローマで1日グレゴリー・ペックと過ごし、王女に戻ったオードリー・ヘップバーン。
きりっとした表情になり、凛とした大人の女性になっていたんです。
その変わり方がすごい」
「最後の、王女(オードリー・ヘップバーン)の記者会見のシーン。
記者からの質問や写真撮影の後、参加者に素敵な笑顔を見せる。
そして、グレゴリー・ペックと目を合わせる。
お別れ、彼女の瞳が潤んでいる。
とても美しくて切ない映画です」
景色を言葉にする練習をしよう
頭の中で映像を描き、その映像を見ながら、話す。
場面が浮かぶように話す。
このために、映像を言葉にする練習をしましょう。
「頭の中の映像を言葉にする」のと「景色を言葉にする」のは同じです。
目の前の景色や状況を言葉で表現する練習なら、ちょっとしたときにできます。
この練習で、言葉が出るようになり、スピーチも会話もうまくなります。
☆無表情で話すと、無愛想な感じになる
楽しい表情で話すと、楽しい声になる。
悲しい表情で話すと、悲しい声になる。
無表情で話すと、無表情の声になる。
このように、表情と声は一致します。
とくに、電話のとき、無表情に注意しましょう。
無表情だと、無愛想な感じになっています。
☆アドリブで話したいなら
アドリブのうまい人は、たくさんのネタを持っています。
そこから、出してくるのです。
その場で思いついて、話しているわけではありません。
そう見えるだけです。
今思いついたことを話すのは、本当のアドリブではありません。
今思いついたように話すのが、本当のアドリブです。
アドリブで話したいなら、ネタを増やすのです。
そして、話す場も多く持ちましょう。
☆話し方が上手い人には、リズム感がある
話し方が上手い人には、リズム感があります。
リズム感があると、魅力的に聞こえます。
聞いていて心地いいです。
話す早さは関係なく
話す早さは関係なく、リズム感があるかどうか です。
人には、自分の話しやすい早さがあります。
その早さで話して、リズム感があれば、魅力的になるのです。
ゆったりとしたテンポでも、リズム感があれば、いいのです。
間のとり方がうまくなる
リズムがいいと、間のとり方がうまくなります。
間がうまくなると、ひきつけることができます。
リズム感を身につけるには
昔から「リズム感をよくするには、ドラムをやれ」とよく言いますが、ドラムの練習は簡単にはできません。
リズム感を身につけるには、リズムのいい人をまねるのが一番です。
☆大事なことを小さな声で言う
大事なことを小さな声で言うほうが、伝わることがあります。
大事なことは大きな声でと思いますが、逆に、小さな声で言うほうが印象的になるのです。
子どもに伝えるときも
子どもに大事なことを伝えるときも、「ささやき声」で話すほうが効果があります。
子どもの注意を引きつけることができます。
大きな声では、聞こうという気が薄れます。
☆高・中・低の声を混ぜよう
スピーチも、会話も、高・中・低の声を使いましょう。
高めの声・ふつうの声・低めの声を混ぜると、イキイキと聞こえます。
多くの人が、低めの声だけで話しています。
せまい音程が続くと、聞いていて、疲れます。