話し方ワンポイント ⑩

会話 3

☆話すとき、表情の差は思う以上に大きい

表情と声は一致します。

明るい表情で話すと、明るい声になる。
明るさが、2倍になります。

やさしい表情で話すと、やさしい声になる。
やさしさが、2倍です。

無表情で話すと、無表情の声になる。
無表情が、2倍。

話すとき、良い表情と良くない表情の差は、思う以上に大きいのです。

☆自分の声と話し方をチェックしよう

自分の顔は毎日、鏡で見るので、どんな顔かわかっています。
声と話し方は、どうでしょうか。

多くの人は、それを聞くことはありません。
たまには、自分の話しているところをスマホで録音(録画)して、声と話し方をチェックしてみましょう。

☆声に息をまぜると、感情が入りやすい

①「大変だねぇ」を ふつうの声で 気持ちを込めて言う。
②「大変だねぇ」を 多めに息を吐きながら、その息に気持ちを込めて言う。

②のほうが、気持ちがこもって聞こえます。
声に息をまぜているからです。

気持ちがこもって聞こえる

声に息をまぜることができない人は、感情が伝わりにくいです。
声に息をまぜると、声に感情が入りやすくなります。
気持ちがこもって聞こえ、表現力が豊かになるのです。

話すのが苦手な人は、これができるようになりましょう。
そこで、声に息をまぜる練習です。

方法
「大変だねぇ」を、ささやきで言う。
そして、ささやきに声をまぜ、少しづつ声を大きくする。

☆人間関係に大事なのが、かわいげ

いくら優秀でも 上から目線の人は、嫌われます。
かわいげがないからです。

男女に関係なく、うまくやっていくには、かわいげが大事です。

かわいげがあれば、人から好かれます。
なにをやっても、なぜか憎めません。

かわいげがあれば、好かれる

優秀で、かわいげもある人は、とても魅力があります。

優秀でなくても、かわいげがあれば、好かれます。
かわいげがあると、助けてくれるし、いい話ももらえます。

仕事でもプライベートでも、人間関係に大事なのが かわいげです。
かわいいではなく、かわいげです。

☆丁寧な挨拶をするときは

ふだんの挨拶なら、挨拶の言葉とおじぎを同時にするほうが自然な場合があります。

ただ、丁寧な挨拶をするときは、言葉を言ってから、おじぎです。
目を合わせて挨拶をすることが、大事なのです。

☆言葉の挨拶のあと、目の挨拶をする

挨拶には、言葉の挨拶と目の挨拶があります。
言葉の挨拶が挨拶だと思っていると、次のときに、うまくいきません。

言葉で挨拶をすると、挨拶をされた人は、こちらを見ます。
それで、もう一度 目で挨拶をすると、感じがいいです。
そのとき、言葉の挨拶が挨拶だと思っている人は、目がよそにいきます。
目がよそを見ていると、印象が悪いです。

目を合わせて挨拶をしている

☆会話上手は、驚くのがうまい

会話が上手な人は、驚くのがうまいです。
「驚き」をうまく使っているのです。

お昼の人気番組「笑っていいとも!」で、司会のタモリさんがゲストとトークするときによく使っていたのが、驚きのリアクションです。

ゲスト「正月、フランスに行ってきましてね」
タモリ「へぇー、フランスに行ったの」
ゲスト「おみやげ買ってきたんです」
タモリ「うわっ、おみやげ!」

「驚き」があると、心から言っているように聞こえます。
そして、会話が盛り上がります。
驚きのリアクションをする人は、好かれるのです。

(△)「ありがとう」
(〇)「うわっ! ありがとう!」

(△)「今日の服、素敵ですね」
(〇)「わぁー! 今日の服、素敵ですね!」

(△)「いい絵ですねぇ」
(〇)「ほーう! いい絵ですねぇ!」

(△)「〇〇さん」
(〇)「まあー! 〇〇さん!」

(△)「なるほど」
(〇)「へえー! なるほど!」

☆好印象を与えるには、眉をあげよう

人と会って、うれしいとき、「あっ、〇〇さん」と声をかけ、眉が一瞬あがります。
眉をあげるのは、相手に親しみを持っているからです。
相手に好意を持っているときに、眉があがるのです。

人に会うときに、好印象を与えたいなら、眉をあげること。
「あなたに会えて、うれしい」という気持ちが伝わります。

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